僕がツィッギーだった頃

魚は頭から腐る。靴下は踵から穴開く。

清盛オフやるまで追う

清盛。大河の清盛。相変わらず視聴率は奮わないらしいですが、おもちろいです。なんでだろう。何で人気ないんだろうか。松山ケンイチ松山ケンイチすぎるからか。確かにアレどっから見ても松山ケンイチなのですよな。清盛感が無いというよりは松ケン感がいつも通りあり過ぎるというか。基本的にいろんな役ができるけどどの役も松ケン。キムタクが何やってもキムタクっていうのとは全然違って。あの独特の役に入り込んでない感じ。第三者的な視点を失っていないクレバーな感じ。それがワタクシけっこう好きです。油断すると松ケンがあの時代にウルルン滞在しちゃってるみたいでまともに話が入ってこなくなりますが。それはそれで楽しいじゃないですか。松ケンは絶対ウルルンでのれるタイプですから。のるかそるかで言ったら。二日目の晩にはフルチンになれるタイプですよ。タロイモ酒で。で、逆に絶対にウルルンでのれないタイプの玉木宏。清盛のライバルで源頼朝の父ちゃんこと玉木宏。たぶんフルチンはおろか設定からして「ウィーンでバイオリン作りに挑む」なんて温いウルルンをやるタイプ。ウィンナー食って「ダンケシェーン」だとバカヤロウそんなんじゃウルルンできねーよ!こっちゃバナナの葉っぱでなんか包んで蒸し焼きにしてくれないとウルルンできねーよ!
でも、あの玉木宏の二枚目で秀才っぽいけどなんか頼りなくて分かってんだか分かってないのか、いや、根底の部分でコイツは全然分かってないな。と確信できる感じが今回の役とマッチしすぎてて、安心してハラハラできます。地に足のついてない感じこそが玉木宏の持ち味。とワタクシ常々思ってるんですが。モチロン「のだめカンタービレ」のみで判断してます。笑顔が卑屈。真顔が不安定。順風満帆の似合わない男。松ケン清盛と話の上で常に対比で扱われて確実に一枚分器の小ささを発揮してくれる仕事人。ただ、大河の重厚感からも少し浮いてしまっている感じがしないでもない。基本コメディーとかの方が活きる役者さんなんじゃないだろうか。いや、彼が一番輝けるのは「舞台・テニスの王子様」みたいなあの感じじゃないだろうか。イヤそうに違いない。あと何回見ても藤木直人西行は吹く。なんかヌルッとしてんの。