僕がツィッギーだった頃

魚は頭から腐る。靴下は踵から穴開く。

受難

香りの柔軟剤。昔から柔軟剤なるものは存在してましたが、最近じゃ「香りの」ってのが広く出回っていますよね。洗濯の時に入れ忘れると怒られるやつですよ。パトラに。妻ことクレオパトラに。理想の男性は冴羽リョウと言ってはばからない絶世の美女に。
そもそもワタクシ、柔軟剤を入れる意味があんまし分かっていないんですよね。柔軟にするの?何を?洋服?着るものってだいたい柔軟じゃない?これ以上柔軟にする必要ある?みんな普段から甲冑でも着てんの?鋼の鎧もヘニャヘニャに!ってルカナン的な成分でも入ってるの?魔力?柔軟剤って魔力?あと鋼の鎧ヘニャヘニャにしちゃダメじゃない?硬さだけが取り柄みたいなとこあるよアレ。ファッション?もしかしてオシャレで鋼の鎧着てる?オシャメイル?「怜和のちょいワル親父はざっくりとした鎧でワイルドな戦士感をアピール」とかLEONで特集組まれてた?「守備力を着こなす」とか。ジローラモが「カンダタ系はもう古いよネ。鎧は着とかないと(笑)」って言ってた?ウルセー靴下履け。

固定観念に囚われてませんか、ってね。ファッションもそう。洗濯もそうです。ずっと入れてるから入れるって、思考停止じゃないですか。そこはホラ、もっと柔軟に考えていきましょうよ。柔軟剤だけに。

アレ思ったより全然うまくなかったなまあいいやウンそうそうコレが言いたかったの。でですね、そのよく分かんない柔軟剤に「香りの」ってのが出てきて、幅を利かしてるわけでしょう?ようは素敵な香りが洋服にくっついて、ワタシの毎日がちょっと華やかに!ってことでしょう?「ワタシは刑務官。死刑執行の日は憂鬱だけど、センチメンタルローズの香りでちょっぴりリッチな気分☆」でしょ?柔軟は?柔軟が置き去りにされてない?柔軟要素いよいよおろそかになってない?じゃあもう柔軟なんかやめちまえよ!「香り」って売れ!「香りの剛直剤」にしろ!逆に!ヘニャヘニャよりもガッチガチのほうがオメエも好きだろうブヘヒャヒャヒャ

なんて洗面所で一人でドタンバタンやってたらパトラが来て「あるよ。香りだけのやつ売ってるよ」だって。あるのかーい!「あと洗面台の鏡に歯磨き粉飛ばしたらちゃんと拭いとけよ殺すぞ」だって。気を付けまーす!


後日、会社の女性陣に「香りオンリーのやつあるんだってね驚いちゃった僕ちん」って話したら「そんなの常識ですよー。いつまで昭和に生きてるんですかこの古木ぅー」「そうなんだー、常識のわりには君はいつもドブみたいな臭いがするねー。ドブにでも住んでるの?もしくはお父さんがドブミって名前でドブみたいな絵本書いてる?」ってもう髪の毛の毟り合いでしたとさ。