キヨマーって呼ぶぜ

大河ドラマ「平清盛」がやはりおもしろい。なんなんですかね。平清盛っていう題材が良いんでしょうか。「当時の歴史の中心人物で何した人かはだいたい知ってるけどどんな人かはあんま知らない」っていう塩梅がグーな気がするんですけど。大雑把にヒーロー扱いしちゃって大丈夫というか。歴史絵巻っぽさとホームドラマっぽさのバランスだと思うんですよね。大河ドラマの肝は。それがグーです。あとはキャスティングの豪華さね。言うまでもなく。ただ今回のキャスティングは豪華なだけでなくなかなか考えてありますよ。いや、考えてあるような気にさせてくれるんですよ。人物の役どころと性格付けに対して、この役者持ってくるのかスゲーなって。まず三上博史。年齢不詳さと精神的な危うさが役どころにピッタリ。かつ陰影を利用した顔芸でやりたい放題。この人がアワワアワワしだすともうそれだけでおもしろい。というかそれが見たくて清盛見てた時期が確実にあった。もう死んだけど。顔芸で言えば佐藤二朗とＫ２堀部のおじゃるメイク。佐藤二朗サンは大河ドラマだからなのか流石にやり過ぎ演技はあんまりなかったけど、清盛の突飛な言動に対するリアクションの部分でかなり魅せてくれました。リアクション芸。死んだけど。國村隼はアウトレイジで見せた「強面だけどどこかヘボい」感じがまた見れて良いです。ＮＨＫ文脈でいくと山本耕史。「居眠り磐音」ではルックス的に優しくて品の良い部分をキッチリ出していたんですが、ここでは逆に品が良いが故に滲み出てしまうキザで上から目線な感じをちゃんと増幅させているというか、ＮＨＫ側が山本耕史のその辺の部分を分かっている感じが気持ち良いです。死んだけどね。ああ全部書いてたらいつまでも終わらない。松田聖子は出てくるたびに今度こそ「あなたに逢いたくて」を歌いだすんじゃねーかとハラハラさせてくれるので最高です。死ぬ気配もねーし。清盛みんな見ようぜオイ。