僕がツィッギーだった頃

魚は頭から腐る。靴下は踵から穴開く。

オレリュー

アミバケンシロウ、風呂はいいぞ!」
ハーイ!パーマだんびらー!みんな元気だんびらー?僕は毎日名古屋で頑張っているびら☆もうびら頑張ってるからびらびらが数倍にびらびらだびらデニー友利
と、すっかり名古屋弁も板についてきたパーマです。マジで風呂は最高ですよ。今日も入ってきたんですけどね、近場のホテルの大浴場に。だって僕の部屋には風呂ないから。わざわざ行ってきましたよ。そんなことを聞くとあなたはこういうかもしれない。風呂なんて別にどうでもいいじゃん。うん、俺に謝れ。おまえは豊かさとの中で大切な何かを見失っている。豊かさを履き違えている。間違って母親のズロースを履いている。豊かさとズロースの中で風呂のありがたみを失している。俺は今日、考えられない距離をボロい折りたたみ自転車で走ったんだ。スーツにカバンで。そう仕事でだ。仕事で庄内川の河川敷を走った。バーベキュー家族を横目にサイクリング夫婦をぶち抜き、バトミントンカップルには卑猥な単語を織り交ぜた「涙そうそう」の替え歌を歌いながら唾を吐きつけて、走った。ちなみにその自転車がどれくらいボロかったかというと、帰り道にハンドルが折れた。走ってる途中にポロってハンドル折れた。コメディー?折れたまではコメディーだったがまあ普通にコケた。携帯がアスファルトの上をカラカラカラーって。そんな夕暮れ。危うくハンドル同様心も折れてしまいそうだった。打ち所がもう少し悪いか横を走っていたトラックのエンジンの調子がもう少し良かったらおっ死んでいました。コメディーじゃあペラペラになるか地面にめり込むかしてなんだかんだで博士の悪巧みもオジャンだが、リアルにガードレールの染みになるところだった。鳥糞か俺かっていう。
そんな僕にとって、疲労感と擦過傷にまみれた俺にとって風呂がどれほど重要な意味を持つか、貴様ことズロースフェチにもわかるだろう。ホテルの部屋に風呂がついていたのなら、僕もお試し感覚でズロースに足を通したかもしれない。が、風呂はない。天井に照明もない。このまえ1日だけ風呂付の部屋になったが、浴槽の詮が劣化しすぎてカブキ揚げのようになっていた上に入れたそばからお湯が抜けていった。おまえの存在意義はお湯を留めることではなかったか。身を挺して湯を、なあ、湯を。湯。ゆ。ゆっゆっゆ〜のゆ〜めいじん。施設じゃゆ〜め〜いじん。
風呂の蛇口も凄かった。子供の頃のおぼろげな記憶の中にのみ残っているはずの蛇口。記憶の地層の下段も下段、曾お爺ちゃんと同じ段に埋もれていたプラスチック製であることが誇らしかった頃の蛇口。ちなみにその部屋、風呂以外の部分に目を向けると、天井に照明がないのは当然として引き出しを引き出すとそのまま崩れそうな机。大事なものは決して置いておけないしこの机で書をしたためろと言われたら家元は切れる机。プラス、心なしか部屋の内側にたわんできているように見える壁。プレッシャーの高さディオ並。そんな高スペックな部屋だった。で、今はまた別の風呂なしの部屋にいるんだけど今の部屋に関しては今までと比べてさほど驚くようなことはない。ただ一点、絶対に開けられないように執拗な加工がされたドアがあるだけです。うん、開かずの間ね。俗に言う。なんかドアノブはずされててその外した部分にも強固なガードがしてある。ま、スタンダードな仕様なんじゃないかな。開かずの間としては。やったー風呂ついてんじゃーん!ってなーんだ開かずの間かぁ〜(笑)
っていう部屋に軟禁され、かつ友達のいない小4の夏休み並にチャリ漕いだ僕にとっては大事なんですよ風呂ー!ジャグジー最高!サウナ最高!最高だびらー!サウナでのんびらしてびらびらもいつにも増してびらびら〜〜〜〜☆デニー友利