僕がツィッギーだった頃

魚は頭から腐る。靴下は踵から穴開く。

劉繇奮戦記12「朱桓との再会」

196年7月。
人材不足の解消と収入のアップを図るために王朗が治める会稽に目をつけた劉繇
陣を作ると見せかけて王朗軍をおびき出し、これを討ったまでは良かったが、
長江の対岸にいる袁術軍がまたも阜陵港に攻め寄せてきたために、
会稽侵攻を目前にして再度防衛戦をしなければならなかった。


劉繇「ったく、せっかくこのまま会稽を落としてしまおうと思ったのに。」


張英「袁術もなかなか懲りない奴ですな。」


周繒「攻め込んできた袁術軍は朱桓と橋ズイの率いる14080です。」


劉繇「そうか、では軍師、今回も連中が阜陵港に入ったところで総攻撃をかける作戦でいくか?」


華歆「それでいいピョン☆阜陵港にいる陳横ピョンと笮融ピョンに撤退命令を出しておくピョン☆
   だけど、会稽侵攻に備えていたせいもあって現在我が軍の兵糧は不足しているピョン☆」


周繒「(今日の軍師ったら、ちょっとカワイイ…。)ここんところ戦が続いていましたしね。」


劉繇「むう。じゃあ商人から米を買っておくか。秣陵が商人常駐都市で助かったな。」


華歆「あと、前回の戦で良い武将になりそうな兵士を見つけたピョン☆」


劉繇「(カワイイ…。)お、また抜擢したか。そいつは内政に使えそう?」


華歆「バリバリの戦争向きの武将だピョン☆」


劉繇「ちぇ。じゃあ紀庶にでも育てさせるか。紀庶、頼んだぞ。」


紀庶「心得ました!」


劉繇「よし、それじゃあ奴等が港に入り次第私が率いる雁行の陣で出撃するから
   各自準備をしておくように!」


凌操「殿!」


劉繇「なんだ凌操。自宅のタコ焼き機が壊れてかないまへんか?」


凌操「違いますって!今度の戦、袁術軍に朱桓の野郎がいるんでっしゃろ?
   あの野郎殿の誘いを断っておきながら袁術なんかにつきやがって!
   ワイが朱桓をとっちめてやるから連れて行ってください!」


劉繇「(断られたのは8割方オマエのせいだけどね…)いや、君は秣陵に残っていてくれたまえ。」


凌操「えー!何でですのー!ワイじゃ力不足いうんですかー!」


劉繇「いやいや、こたびの戦は私も出陣するから、留守を任せられるのは君しかないのだよ。
   他ならぬ君が留守番をしていてくれたらこの劉繇も安心して戦えるというものだよ。」


凌操「なんだーそういうことなら早く言うてくださいよー!死んでも秣陵は守って見せまっせ!」


劉繇「頼んだぞ!はっはっは!(斉射も使えない奴を連れて行っても何の役にも立たないしな。
   バカで助かったよ。)」


阜陵港。


橋ズイ「うーん。難なく占領できてしまいましたな。」


朱桓「いや、これは敵の作戦でしょう。きっとそのうち大軍で攻め込んできますよ。
   紀霊殿もこの作戦でやられたようですし。何も考えずに出兵を命じるとは
   私は仕えるべき主君を間違えたかもしれませんな。」


橋ズイ「めったなことを言うものではありませんぞ朱桓殿!とはいえ、実は私も私も
    袁術様より孫策殿をお慕いしてるんですけどね。」


兵士「た、大変です!劉繇軍が秣陵より攻めてきました!その数3万!」


朱桓「やはり来たか。しょうがない、戦うだけ戦ってみよう。」


劉繇軍。


張英「敵はこちらの半数以下だ!一気に攻め潰せ!」


紀庶「連射だ!動くもの全てを射抜け!」


太史慈「我々も連射だ!紀庶に負けるな!」


華歆「戦って怖いピョン☆」(混乱発動せず)


劉繇「今回は私も兵法が使えるぞ!うおー!」(連射発動せず)


阜陵港。


橋ズイ「朱桓殿!どうやら長くは持ちそうにないですな!」


朱桓劉繇などと侮っていたが、思った以上に手強い…。覚悟したほうが良さそうですな。」


朱桓と橋ズイの抵抗をものともせず、8月下旬に無事阜陵港を奪回。


張英「殿!私は「連射」を習得いたしました!鬼に金棒って感じですか?」


劉繇「ですか?って言われても困るけど、これで連射を使えるのが私を含めて4人になったな。よしよし。」


太史慈「殿!朱桓と橋ズイを捕らえましたがどうやって殺しますか?」


劉繇「いや、殺す以外の選択肢も全然残ってるからね。とりあえず登用したいんだけどどうかな?」


橋ズイ「孫策殿ならともかく、貴様などに仕える気は毛頭ないわ!」


劉繇「いや君じゃなくて朱桓殿に言ってるんだけどね。どう?うちで働いてみない?」


朱桓「私は一度お誘いを断った身です。」


劉繇「あーそんなの全然気にしないでよ。あれはうちの凌操が全面的に無礼だったから。」


朱桓「しかし、私が劉繇殿にお仕えすれば、凌操殿は納得しないでしょう。」


劉繇「だいじょぶだいじょぶ!アイツが文句言っても流しちゃっていいから!
   逆にアイツを追い出すぐらいの勢いでいいから!それにアイツも根はいい奴だからさ!
   きっとうまくやれると思うよ!」


朱桓「……しばらく考えさせていただこう。」


人の下につくことを嫌う性格のせいか、朱桓は何度かこちらの誘いを断ったものの、
何とか劉繇陣営で働くことを承諾してくれた。(橋ズイは返還要求に応じて開放)
華歆以来の有能な人材の獲得にガッツポーズを隠せない劉繇であった。


(続く)