僕がツィッギーだった頃

魚は頭から腐る。靴下は踵から穴開く。

なつやすみのにっき

いかん日記サボってた。山梨からと思われる謎のメッセージを残したまま途絶えてた。コイツ樹海の奥の方で甲府のキャバクラの姉ちゃんの名刺でも握りしめたまま数百のシデ虫にたかられて日に日にスリムになってるんじゃねえのという誤解を与えかねない感じになってた。ごめんなさい。モチロン帰ってきています。私の肉体は千のシデ虫となって家族がひた隠す床下のアレめがけて帰ってきています。とかそういうのじゃなくて普通に車で埼玉に帰ってきてます。仕事もとっくに始まってます。
で、今日なんかあのザギンで凱旋パレードとかザンギでスクリューパイルドライバーとかやってましたけど、えと、オマエらまぁだお祭り気分かと。終わらない夏20012かと。ごめんゼロいっこ多かった。2012かと。僕に言わせればとっくに夏なんて終わってるんですよ。いや、僕はすでに秋冬を先取っています。公園で仲間と花火やって近所の住民に通報されて警察からからくも逃げおおせた後で「なんかコレって青春じゃね?」とかみっともないマネはしない。35だしな。もうこれからの季節に向けて着々と準備を進めているのです。そう具体的に言うと、我が家の「緑のカーテン」を撤去致しました!

いや聞いてほしいんだよ。あのね、ここ何年か毎年緑のカーテンやってたんですよ。あのホラからまって伸びるタイプのゴーヤだのキュウリだのホップだのっていう植物をさ、窓の外で育ててそいつらを盾にして人間様はのうのうと快適に過ごして「エコよね〜」とかぬかして屁をぶっ放すっていう一連の行為があるじゃないですか。あれをさ、まあ庭いじりの一環としてやってたんですよ。で今年もプランターを使って屁をぶっ放そうとしたんですけどね5月頃に。今年はニンニクをプランターで栽培していた関係で我が家の常設プランターが2基とも5月の段階では使えなかったんですよ。だからしょうがないからプランターを2基増設して、そこにキュウリ2株とゴーヤ2株をそれぞれ植えつけて夏を凌ごうという計画を立てたんです。まあ計画って言っても、ぶっちゃけ簡単なミッションですよ。緑のカーテンなんざ。市販の土入れて植えて水くれときゃあとはキュウリやゴーヤなんて勝手に育つんです。ビジュアル的になんかちょっと照れるくらいにキュウリもゴーヤも実るんです。「やだ…こんなに…ゴクリ」なんです。が、今年は大失敗。キュウリ一本もならずに全滅。ゴーヤは死なないまでもヒョロヒョロと力なく伸びるだけ。こんなのを夏の太陽を遮る盾にするのはさすがに良心が痛むレベル。戦にて敵の矢を防ぐために年老いた馬を盾にする気分。もしくは小学校時代にヒョロヒョロのノッポで虚弱体質だった柿島君を盾にする心境。遠足とか運動会とか記念写真がマストのイベントが近づいてきたタイミングで骨折するんだ柿島君。どの写真でもギプスしてんの。サッカーボールを蹴って骨折してたからね。激しくスライディングしてとかじゃなくて。ボール蹴っただけで骨折だから。右手を。最終的にみんなから「ポキ夫」って言われてた。小学生ならではの身も蓋もないネーミング。ヒョロヒョロノッポという点では彼と学年で双璧をなしてた僕ですが、その辺の「キャラ付け」では完全に負けていましたね。
なんの話だっけ。そうそのポキ夫ゴーヤ。なんでこのような仕儀に至ったのかと。原因は明白。買った土が最低だった。これに尽きます。水はけ最悪。水木しげる先生の作品に登場する肥溜めのウンコかというくらいに超粘っこいの。許せない。確かにホームセンターで投げ売りしていたのを骨髄反射で買ったような物だけれども。プランター用って書いてあったんだぜ?プランター用の土がプランターで使えないって、それもう正にただの土クレじゃん。処分に困るタイプのヤツじゃん!貴様がダメにしたのはキュウリとポキ夫じゃない!僕の庭いじりマンとしてのプライドだ!僕に謝れーっ!ファーーーック!

という怒りに任せて土日でプランターのダメ土を庭の畑にぶっくら返して畑の土と混ぜて、土壌改良のあらゆる手段を施してやった。秋冬の野菜を栽培するためにな!夏は終わった。