僕がツィッギーだった頃

魚は頭から腐る。靴下は踵から穴開く。

ラピュタ観ようぜ!

おおかみこどもの雨と雪」観てきました。仕事終わりで。アニメの映画。バットマン観ようと思ったんですけど、上映開始時間のタイミング的なものと、まあなんか話題になっているみたいだし的なノリで。細田守監督って俺でも名前知ってるし有名じゃん的な。
感想としては「突っ込みどころが多過ぎてストーリーに入り込みにくい」というありきたりで浅いヤツなんですけど、映像は綺麗だったです。ただ、なんざんしょうね。アニメの主人公の女の子ってのは、いつまでたってもピュアで健気で一途で純粋で笑顔が素敵で心が澄み渡ってズルさや邪悪さなぞ一片も持ち合わせていないんだすね。旦那が死んでもずーーーっと想い続け、子育てに倦まず飽かず、健気に健気に。そんなキャラの声をあの宮崎葵ちゃんが充てているわけですから、まあガムシロで煮詰めたようなゲロ吐きそうになりますよ。
あとたぶん僕だけの感想なんですけど、観ている時の心境が完全に「蛍の墓」を観ている時と同じ気持ちでした。徐々に徐々にセーフティーネットが断たれていくあの嫌な感じ。「蛍の墓」はまだ主人公の幼さゆえに哀れに思えたんですけどね。ちゃんと事態も悪い方悪い方に向かいますし。「おおかみこども」の場合は分別ある大人ですからね。しかも「田舎だから」「子供だから」「アニメだから」という理由で事態はサクサク好転していくという。うーん。クールジャパン。